住宅火災による死亡者の60~70%が65歳以上です。移動距離を少なく消火ができるように各部屋に消火器の設置を!

過去11年間の住宅火災による死亡者のデータを見ると、65歳以上の割合が60~70%と非常に高い割合を占めています。

加齢による身体能力の低下を考えると、消火器は各部屋に設置してすぐに消火が開始できるようにしておきたいものです。

住宅火災年齢別死者

平成22年 平成23年 平成24年 平成25年 平成26年 平成27年
5歳以下 17 13 10 4 8 8
6歳~64歳以下 359 346 327 287 296 291
65歳以上 641 711 677 703 699 605
年齢不明 5 0 2 3 3 1
合計 1022 1070 1016 997 1006 905
65歳以上の割合 63% 66% 67% 71% 69% 67%
平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年
5歳以下 48 34 33 14 22
6歳~64歳以下 481 463 431 399 373
65歳以上 691 688 684 710 628
年齢不明 0 2 0 0 0
合計 1220 1187 1148 1123 1023
65歳以上の割合 57% 58% 60% 63% 61%

日本の最新の年齢別人口統計データを10歳刻みで分布すると下図のようになります。この先、まだまだ65歳以上の割合が増えてくることになります。まだ、65歳まで時間がある人も、今から各部屋に消火器を設置する習慣を付けておきたいものです。
日本人口年齢別

一般社団法人 日本消火器工業会が作成している資料で「消火器のしおり ご家庭に住宅用消火器を(PDFファイル)」という資料がありますので、是非一度見てください。
日本消火器工業会資料

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消火器ヘッドを改良し、一般家庭用手動型スプリンクラーシステムってできないかな?

家庭用の自動消火装置や、施設向けなどのパッケージ型消火設備を見ていると、結構なお値段。

例えば、家庭用のスプリネックス ミニCPW09は、希望小売価格で10万円。3部屋になれば3倍の30万円。(必要部品の感知器・銅管・電線などと、工事費は別途)。

パッケージ型消火設備のスーパーボックスだと、45~68万円です。

一般家庭にこのような充実した消火設備を導入しようとすると、なかなか大変なので、既存の消火器のヘッドを改良し、手動型スプリンクラーシステムへの組み込み、消火器単体としての使用ができる、こんな方法を考えてみました。

例えば、中性強化液の6型と呼ばれる消火液が6L入ったタイプでは、市場価格的に約1万5千円前後です。これらを複数本組み合わせたシステムを作ればかなり安価なスプリンクラーシステム作れそうな気がします。

手動にし、配管だけ漏れないようにすれば、消火器の圧力チェック以外はメンテナンス不要で、消火器の有効期限のみに注意すればいいものにする。また、はずして消火器単体としても使えるようにするということにすれば、消火器を他の場所を消火しないといけない場合のバックアップとしても使える。

それとこのシステムなら、天井まで炎が上がってしまい部屋に入っての消火が難しくても、この方法なら部屋に入らず離れた位置から操作ができるので、安全。

家庭用手動型スプリンクラーシステム(案)
家庭用手動型スプリンクラーシステム(案)

できれば、これをDIYでも組めるようにシステムにする。消火器のヘッド部分と結合ユニット部分がしっかりしていればあとは、各部屋に引っ張る配管だけ。平常時は、配管に消火液は流していないので、シンプルなシステムとしてできそうなんだけどなぁ。

維持費は、消火器の有効期限が過ぎた場合の交換だけで済むので、ランニングコストも安い。

火災報知器との連動をさせるなら、結合ユニット部分をセンサー連動で、消火液を散布できるようにする。これも手動ユニットから簡単に交換できるようになれば、最高。最初予算に余裕がない人は、手動タイプでシステムを組んで、いずれセンサー連動型にアップグレードをするという感じで。

消火器作っている「モリタ宮田工業」さんとか「初田製作所」さんとか作ってくれないかなぁ。

規格として消火器扱いじゃなくなるから、無理かなぁ。消火器のホースが長くなったものとして考えて消火器の規格として扱えるといいなぁ。

 

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広域大規模災害が発生した場合、火災が発生しても消防は来ない、来れないを前提に消火設備を準備しておきたい

1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災。そのときに、消防・救助活動をしていた神戸市消防局の方々の手記をまとめた本「阪神淡路大震災 消防隊員死闘の記」を改めて読んでみました。

この本のプロローグの一部を抜粋するとこのような記述があります。

いつもなら消防車がやって来て、いち早く火を消火してくれるのはずなのに・・・。消防車が来なかったり、来ても消火のための水が出なかったり、人々は恐怖のドン底に追いやられた。

新聞やテレビなどのマスコミは、「消防は何をしているんだ」「何時になったら消せるんだ」と、迫ってくる。しかし、消防隊員は弁解したくてもそんな機会もなく、汗まみれ、泥まみれの身体に鞭打って、次から次へと現場を転戦していった。・・・

地震発生時の消防の規模がどのようになっていたかを調べると、「神戸市消防局 情報写真館」の「阪神淡路大震災・神戸消防の活動」ページに、そのときの地元の消防及び、各方面からの応援部隊の人数は以下のように記録されています。

  • 地震発生時の各署の部隊編成は、11消防署16出張所、80小隊、警備人員(勤務中の人数)は292人であった。
  • 同日14時30分:生田消防署に対し、大阪市浪速区の中林建設から重機の派遣申し出があり、生田署がこれを要請。その後続々と消防隊が神戸に駆けつけ、17日24時時点でポンプ車隊群が182個小隊860人、
    ヘリコプター9機52人、自衛隊2562人となった。

そして、地震による被害で「市街地では消火栓が一部の地域を除き殆どが使用不能の状態であり、火勢が非常に強いため、消防隊は河川やプール等を水利に火災防御活動を行なった。」とあります。とにかく、火を消すための水が使えないということで、消火が困難であったということです。

これらのことを考えると、広域大規模災害が発生した場合、火災が発生しても消防は来ない、来れないを前提に私たちも消火設備を備えないといけないということを感じます。もちろん、私たち個人が準備できるレベルの消火設備では、火を押さえ込むのは難しいかもしれませんが、数分でも、数十秒での、炎の広がりを押さえ込むことができれば、逃げる時間をかせぐことができると思います。初期の段階なら鎮火できるかもしれません。

水道管や消火栓が使えないことを考えると、消火器や独立型の消火設備を準備を大切な家族を守るために準備したい。

YouTubeにも当時の記録動画がアップされていますので、一度は見ておくことをお勧めします。

Wikipediaにある日本の地震の年表を見ていると、あらゆる場所で毎年のように地震が起きているのがわかります。

今後発生すると予想されている南海トラフ地震の被害想定を見ていると、規模が大きすぎて想像しきれませんが、とにかく少しでも多くの備えをしたいですね。

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あなたのお子さんが通う学習塾の防犯・防災に対する取り組みは大丈夫ですか?

経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」を見ると、日本全国で学習塾に通う子供たちは約100万人。塾の事務や講師の方々は、約11万人いらっしゃいます。

とても、沢山の生徒さんが、学校が終わった夕方から夜にかけて、塾での勉強に励んでいるわけですが、通っている学習塾の防犯・防災の取り組みはどのようになっているか知っていますか?

最近では、多くのところがホームページを所有していますので、学習塾の方針、内容、料金、講師のことなどを確認できます。防犯・防災に関する取り組みをきちんとしているところは、内容を記載しているページがあると思いますので、是非見てみてください。

今は、まだ学習塾へ通わせていないけど、近いうちにとお考えの親御さんは、是非、お近くの塾を検索して、内容を比較してください。

学習塾の防犯・防災への取り組みは大丈夫?

例えば、防犯・防災に関する取り組みをしているところを探して見ると・・・

茨城県にある「市進グループ 茨進」では、「安全と安心への取り組み」ページにて内容が紹介されています。
塾の入退室を保護者へメールでお知らせするシステムを導入していたり、校内に不審者に備え防犯カメラを設置していたりします。また、AEDの設置、防火管理者を置き、消火器の設置、防災頭巾の準備など様々な取り組みをしてます。

他には、埼玉県の「WIN&WINセミナー」では、「災害発生時とその後の連絡手段」ページで、地震が発生した場合はどのようなルートで、避難場所に避難をさせるか、防災のための備蓄は何か(懐中電灯(計画停電時は、各自お持ちいただく場合がございます) ・防災頭巾(モスビル・WINビルともに設置) ・消火器(各フロアに一つずつ設置) ・避難用はしご(モスビル3階教室、WINビル2階教室に設置) ・備蓄用水)といったものが記載されており、さらに防犯対策として、各教室にWEBカメラが設置されていることが記載されています。

このように、きちんと防犯、防災への取り組みが記載されていると安心して通わせられますよね。

上記以外にも沢山、防犯、防災に関する取り組みをしている学習塾はありますので、検索して見てみてください。

もし、記載が無いのであれば、塾へ防犯、防災の取り組みをどのようにしているかを聞いてみてください。電話に出た人がすぐに受け答えをできないのであれば、その塾は子供を安心して任せられるところではないかもしれません。塾の職員、先生すべてが、防犯・防災の対応を十分に把握していないと対応に遅れがでてしまいます。

仮に、防災に関するマニュアルや設備等が準備されていたとしても、すぐに受け答えができないということは、いざというときの対応ができない学習塾である可能性が高いです。1分1秒を争う事態が発生すれば、マニュアル確認している時間はありません。そのような状態では、守れる命も守れなくなってしまいます。

これからの塾選びは、合格実績、指導内容、料金だけではなく、防犯、防災への取り組みも確実にできているところを選ぶ時代です。

皆さんのところは、大丈夫ですか?

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知っておきたい「密集市街地」という「地震時等に著しく危険な場所」があるということを

防災に関する情報を探しているときに知った「密集市街地」という言葉。この言葉は、平成23年3月15日に閣議決定された「住生活基本計画(全国計画)」(PDFファイル)で、平成32年までに、「地震時等に著しく危険な密集市街地の面積」約6,000haを概ね解消するという目標が出されてから、広く知られるようになっているんじゃないかと思いますが、全然しりませんでした。

もしかしたら、ニュースなどで目にはしていたかもしれませんが、自分自身に関係することだと感じていなかったから全く記憶に残っていない。

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ホテル予約サイトへ是非ともお願いしたい!ホテル、旅館の防火・防災対策の状況がユーザーにわかるように情報を追加して欲しい。

旅行や、出張でホテル予約をする際、ホテル予約サイトを利用される方も沢山いらっしゃると思います。私もよく利用しますが、今まで確認することと言えば、価格、場所、食事、備品、風呂などの設備だけでいしたが、これからはどのような防災・防火対策をしているかもチェック項目として入れていきたいと思ってます。

防火・防災対策に関する情報を載せているホテル、旅館があるかと調べて見ると記載があるところもありました。もし、泊まる候補がいくつかあって、防火・防災対策に関する記載があるところとないところがあれば、是非、記載があるところに泊まりたいですよね。

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よくありそうな子供たちのお部屋で、もし火災が起こったら火はこんなにも早く燃え広がる。

海外の動画ですが、火災が発生した場合にどれぐらいの時間で逃げないといけないかということを知ってもらうための火災試験施設での実験です。

一般的な子供たちのお部屋を再現して、火つけてみるとびっくりするほど早く火が広がっていきます。
1分10秒ぐらいから部屋の紹介が始まり、1分44秒に着火開始。映像の中に着火してからの時間が出ていますが、1分もすればかなり大きい炎に。1分30秒ぐらいで、天井まで達し、そこからすぐに部屋全体に炎が広がっています。

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京都河原町にある先斗町(ぽんとちょう)。道が狭いので地震火災が発生した場合にどうやって逃げるかを考えて利用したいですね。

阪急電車の河原町駅から徒歩5分、京阪電車祇園四条駅から徒歩3分の鴨川沿いにある先斗町(ぽんとちょう)。南北に通る長さ500mほどの道の両端に京都らしい建物のお店が沢山並んでいます。

とても風情があっていい場所なのですが、道幅が1.5~2mぐらいと狭いため、地震火災などのいざというときにどのように逃げるかを頭の中に入れておかないといけません。

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京都・錦市場商店街は、地震火災に対して安全か?

京都河原町周辺エリアの観光地として、地震火災が起こった場合にとても心配な場所がいくつかありますが、そのひとつが「京の台所」として親しまれている「錦市場商店街」です。

高倉通と寺町通りの間に位置し、間に道路を5本挟みますが、全長約380mほどの商店街です。

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