阪急電車の河原町駅から徒歩5分、京阪電車祇園四条駅から徒歩3分の鴨川沿いにある先斗町(ぽんとちょう)。南北に通る長さ500mほどの道の両端に京都らしい建物のお店が沢山並んでいます。
とても風情があっていい場所なのですが、道幅が1.5~2mぐらいと狭いため、地震火災などのいざというときにどのように逃げるかを頭の中に入れておかないといけません。
軒先に消火器が設置されている場所もありますが、数としてはそう多くありません。
先斗町の通りから、鴨川へ抜ける道はありません。木屋町通には、何本か抜ける道がありますが、道幅が狭いため、ここも地震火災が起こった場合は、通れるかどうかは不明です。先斗町の通りは、南北で約500mありますので、中間地点の店舗を利用する場合、中央より少し北側にある先斗町公園に逃げるのがいいかもしれません。
先斗町公園は、こんな感じです。
店をひと通り見ると、外壁などは木材を使用し、また屋根に瓦が使われところも多いです。地震火災が起こった場合、通路方向に建物が崩れてきた場合、道をふさがれ逃げにくい、また木材が多く使用されているため、火がつくと短時間で広がっていく懸念があります。
そして、写真を見ているとわかりますが、電柱もすぐ側ですので、電線の垂れ下がり、トランスの落下なども避難の妨げになる可能性があります。
先斗町でご飯などを食べる際は、利用するお店から見て、北側に逃げるのが近いのか、南側に逃げるのが近いのかを知っておく必要があります。
鴨川沿いの店舗の場合、最悪、店舗入り口側からの脱出ができない場合は、鴨川岸へ逃げることができるかもしれません。ただし、通常の逃げ口とはなっていないため、約3.5mある段差をどうやって降りるかが問題となります。
このように、お店の入り口が袋小路の中にある場合、道幅はさらに細くなっていたりしますので、地震の際は要注意です。
先斗町は、昭和53年(1978年)に、大火事を経験しているようですが、詳細がのっていそうなページがありませんでした。
情報があれば、いざというときの参考にもなるんですけどね。